2章 スモールメリットをいかす

スモールメリットをいかす②

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スモールメリット色々

面積が小さく多品目ということで大きな機械がいらなくなりました。農家になりたてのころはトラクターも持っていたのですが、今はそれも手放しました。現在、風来にある動力付きの機械はネットオークションで3万円で購入したHONDAのF201という管理機と草刈り機のみになります。これは半不耕起栽培という複合があってのことですが、機械の故障を気にしなくていいというのは何とも気が楽なものです。

通常、大型化していくと機械は安くなるものですが、専門分野の機械となるとそうはいきませんし、いざ修理に出そうとすると部品の取り寄せに時間もかかりお金もかかります。その点、広く普及しているものは価格もリーズナブルでオプションも沢山出ています。これは調理器具にも共通しています。もちろん大切な道具、機械はシッカリしたものを選ばなければなりませんが、今の日本の大型農業機械はあまりに高いよう感じます。これは日本の農業の構造的なところに問題があるのかもしれませんが・・

あと小規模少量多品種ということで畑仕事も飽きずに出来ます。パソコン仕事の10分後には堆肥撒きをしているというのも当たり前。こういう自由がきくのも家族経営ならではだと思います。農作業には水撒きのタイマーをセットするとかハウス脇を巻き上げるとか合間合間に時間が空くものも結構ありますが、生活の合間だとそのあたりも苦なく出来ます。

農業の場合は忙しい時期とそうでない時期の差がとても大きいもの。家族経営の場合は暇な時は休めばいいのですが、人を雇うとそうはいきません。逆に年間雇用を確保するために仕事を生み出さなければならないということもあるのではないでしょうか。

自然相手の農業は作業を人間の都合に合わせるより、自然に合わせてフレキシブルに作業した方が効率のよいことが多々あります。生活と一体化出来るのが家族経営のよいところだと思います。
農業だからこそ、家族経営だからこそのスモールメリットを日々実感しています。これからも誇りを持って家族経営(ミニマム主義)をしていきたいと思います。

ミニマム主義の目指すところ

そしてミニマム主義が問いたいのは拡大が是がなのは当たり前なのか?ということです。

よく会社の寿命は30年と言われたりします。今、農家が法人化され、株式会社化もどんどんされていってますが、農業だけが同じ道を歩まないと言えるでしょうか。むしろ拡大化した農業法人が倒産するということは農地の問題からも地域に与える影響はとても大きいものです。

今の資本主義社会では当たり前に会社の規模拡大や売上を上げていくことこそが経営の目的とされてますが、それだけが行き過ぎすぎると食品偽装のような問題が起こってきます。売上も大切ですが、これからは「継続」を経営の核にしていくことも必要だと思います。長く続けていこうとするなら何より信頼が大切になってきますから。

農家は7代、8代という200年、300年続いてきたのが当たり前の世界。歴史の表舞台がどんなに荒波の時でも水面下で強かに生き抜いてきたのではないかと思います。そこには先祖伝来の土地、そして未来につなげるという思いがあったのではないでしょうか。

小さい農業のはじめ方(自著になります)

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管理人 源さん

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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