戦略4 プレゼン&コピーライティング

チャーミングに伝える

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話すと伝えるの違い

プレゼン能力を磨く農家の勉強会を重ねていくうちに分かってきたのが「話す」と「伝える」と「伝わる」の違いです。話し上手ではなく伝え上手を目指す。どんなにいいもの育てたとしてもそれが伝わっていなければ存在していないのと同じではないでしょうか。今はインターネットや直売所を通して個人で情報を発信出来る時代になりました。そういった意味でも伝え方がとても重要になってきたともいえます。

我が風来でもHPを活用しています。というよりネット販売があるおかげでミニマム主義をやれていると言っても過言ではありません。そんな便利なインターネットですが、HPの閲覧時間は平均して三秒というデーターがあります。例えば「野菜・宅配」で検索すると数多くのページが出てきます。

そのページが自分に合うかどうか、信用出来るかどうかの見極めが三秒なんだそうです。その三秒の間にいかに想いを伝え、信頼を得られるか。私はそのひとつの手段として日記(ブログ)がとても有効であると思ってます。毎日積み重ねられている日記はそれだけで安心感を与える存在になってきます。

そんなネット上の日記。もちろん毎日あったことを書いているのですが、私は読んだ人に農の楽しさが伝わるよう意識しています。もちろん自然相手の農はツライこと厳しいことも多々ありますが、愚痴になってはいけないと心がけています。

よく農業の会合の冒頭の挨拶で「昨今厳しい農業情勢ですが・・」と枕言葉のように聞くのですが、その度に自己暗示をかけているのではないか?と考えてしまいます。これまでの農業界は農のよさを伝えるより圧倒的に大変さを伝えているように感じます。私はこれは年貢の時代から、今なら補助金をもらうために「大変だ!」と言っておいた方が何かと得をしてきたからではないかと勝手に推測しています。

でも今は環境の時代とあいまって農のイメージが随分変わってきました。ある意味憧れられる職業になってきています。もちろんそんな簡単ではありませんが、せっかく憧れてくれているのに「そんな甘いもんじゃねんだ!」とこちらから壁を作ることはないと思います。

同じものがおいてあるのなら、明るい雰囲気のスーパーと暗い雰囲気のスーパーだったら明るい雰囲気の方で買いたくなりますよね。北風と太陽、せっかくなら太陽を目指していく方が伝わるし、またやっている方も楽しいですよね。

チャーミングに伝える

先輩農家さんでとてもお世話になって今も尊敬して方に林農産の林さんがいらっしゃいます。この林さんの日記(ブログ)がとてもユニーク。とても親しみやすく、農作業のことより消防やバイク、食育の記事などが多く、時にはうちよりおいしいお米は沢山あるよ・・なんてことも。

それでもすごく人気でネット販売もうなぎのぼり。そこにはもちろん商品力があるからなのですが、林さんちのお米を買ったら仲間に入れてもらえる、そんな雰囲気力もあるからだと感じています。その林農産のキャッチフレーズは「23世紀型お笑い農業」。一見ふざけているようにも思えるのですが、林さん曰く、良いこと、正しいことこそチャーミングに伝えることが必要とのこと。確かに正論だからこそついつい上から目線で言いがちですが、そこで壁を作られて聞く耳を持ってもらえなければ意味がありません。林さんの真意は「200年先(七代先)の子孫に農地を残すためにチャーミングに農のよさを伝えていく」とのこと。

私は農業は本来それだけで志が高い仕事だと思っています。だからこそこれからの農家はチャーミングに伝えていく努力をすることが必要だと思います。

 




小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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