3章 小さいからできる 栽培・加工・直売・教室

直直売のすすめ②

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ネットも引き売りの延長

我が風来はネット販売が中心となってますが、私自身はこれも引き売りの延長だと位置づけています。そしてもし何かがあっても引き売りに戻ればいいと思える、そのことが大きな勇気になってます。引き売りすることは農家として自信の底上げに繋がると実感しています。

夏のある日、畑の片隅に一メートル四方オレガノが元気に生えてました。どうやら捨てた苗から育ったようです。邪魔になるだけと草刈機で刈り倒しました。その後、近所のスーパーに行ってビックリ。大手スパイスメーカーがフレッシュハーブということでオレガノ三本ちんまり入ったものが二百円で販売してました。ざっと見積もって十万円分ほど刈ってきたばかり・・。もちろん十万円分売れと言われると難しいでしょうが、畑においたままだと価値はゼロ。出るところ出してあげるのが農家の役割だと痛感しました。そんな出るところに気軽に出してあげられるのが直売のいいところです。直売をしているとアイディア次第で畑の可能性が無限に広がります。(それから各種フレッシュハーブを販売し、またハーブティーの教室などもやりました(笑))

 

直売だからこそ出来る技

また直売のいいところとして贈答品が出せるといところもあります。売っておいて何ですが、野菜単品ってホント安いものだな~と思います。

単体ではなくセットとして販売する。特に贈り物は爆発力が違います。そして20年前と明らかに違うのは野菜のセットが贈り物として当たり前に通用する時代になってきたということ。

普段はそこまで手がまわらないというのであればまずはお中元やお歳暮の時期だけでも販売してみるのがお薦めです。風来も初期の頃から漬物セットをまとめて頼んでくれている方がいらっしゃいますが、そのおかげで随分助けられました。

せっかくなら「地域のものを贈りたい」というニーズは思った以上にあります。でも贈りたいものがない、または知らないからビールなどになってしまっている。地域の方が地域のものを買って贈るというは地域経済活性にもつながります。地域の特色を出すということでは農産物はまさにうってつけ、あとはいかに提案するかです。

野武士のネットワーク

ひと月に一度私が幹事となってNPKという勉強会を開催しました。(今、幹事は後輩に変更)。農に興味がある人であればどなたでも参加してOK。来る者拒まず、去る者追わずのゆるい会。内容は近況報告が中心ですが、貴重な情報交換の場となり、最近は実際に農家として独立する者が増えてきました。ここではグループ化するのではなく50:50の関係性をもったネットワークを目指しています。

風来では漬物などのラベルにすべて「源さんの」が入っています。(例・源さんの白菜キムチ)勝手に個人ブランドと呼んでますが、「源さんの」があれば少なくても無添加で安心出来るものというのが随分浸透してきました。そんな源さんが紹介するのだから間違いないだろうと風来でお買い物をしていただく方は風来の野菜や漬物だけでなく紹介している商品もお買い上げいただいています。

そんな風にそれぞれがお客さんを持って互いに信用出来る仲間のものを仕入れ販売する。10人のネットワークならひとりが一品作れば10品目揃うことになります。(加工品に限らず果物などの特色のある農産物でもいいかも。)信用を得た人の紹介であれば安売り競争に巻き込まれることもありませんし、販売した者には手数料も入ります。こういったことも直売ルートがあればこそです。小さくてもそれぞれが独立している、そんな野武士のようなネットワークがあちこちに出来ればいいなと願っています。

小さい農業のはじめ方(自著になります)

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目次1 売り先を探す2 新規の強みは何か3 引き売りのすすめ 売り先を探す 我が風来は白菜キムチのための野菜を育てることからスタートしました。なので最初の商品はもちろんキムチ。自分では農家のつもりでし …

管理人 源さん

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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