4章 就農に向けて はじめの一歩

資金の借り方いろいろ

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研修時代、農家をやるには資金がかかると散々言われました。たしかにその研修先でもビニールハウスにトラクター、田植え機、コンバイン、ライスセンター、大型冷蔵庫にその他もろもろの機械なんて見ていると最初から揃えることは、とても無理だと思いました。またその頃は新規就農支援制度のことも知らずどこから手をつけていいのか・・まさに徒手空拳、そこからのスタートでした。でも今思うとそれがよかったのだと思います。

農業は本来クワ一本で出来るはず。そんな想いからミニマム主義が出来ました。そして借金のない農家の強さ実感しています。ただ皆が皆、最初からそうはいかないと思います。私もまったくの素人からと言うものの親から借りれる農地があったというのはかなり有利だったと思います。そういった意味では最初は公的機関の補助を受けるのもいいかと思います。

ただそういったところから借りるのはなかなか融通がきかないこともあるようです。使える用途が決まっていたり、購入先がほぼ決まっていたり作付けや経営計画の提出。また今はそれほどではないようですが、育てる農作物や育て方などもほぼ決められてしまっているなんてもことも。お金は借りれるけど、しがらみももれなく付いてきてしまうようです。

先述したように当初はそういった形で借りるのもいいと思いますが、追加で必要なものは別の手段を考えてみてはいかがでしょうか。そのひとつよしてNPOバンクで借りるというものいいと思います。社会に役に立つ、また環境でよいものであれば低金利で借りれますし、またそういった意識の高い人達への告知にもなります。そして自分で擬似私募債を発行するという手もあります。

擬似私募債とは少人数私募債を真似、柔軟性をもたせたものになります。少人数私募債とは、不特定多数の者ではなく、限定された者に対して証券の取得を勧誘するというもので、特定少数の投資家または機関投資家、金融機関に対して購入を呼びかけ発行されるものになります。

そんなこと素人では無理だと思われるかもしれませんが、実際に擬似私募債で成功されている方もいます。東京品川のとあるパン屋さんが、当時はまだメジャーではなかった天然酵母でのパン屋を開業したいと思ったのですが資金が450万円ほど足りませんでした。そこで疑似私募債を発行。内容は一口10万円、利率は5%。、償還期間は4年一括返済というもの。面白いのはその利息を年4回に分けて、「パン券」で支払うというもの。

事業計画とパン作りに対しての想いを語り、先の条件で勧誘したところ、50名が応募。そして出資した方はそのまま応援団に。店を宣伝してくれたり、贈り物にパンを使ったり。そのパン屋さんが返済が終わった後も常連さんとなってくれて、人が人を呼んで今も評判のお店になっているそうです。

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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