3章 小さいからできる 栽培・加工・直売・教室

直直売のすすめ①

投稿日:2018年10月7日 更新日:

売り先を探す

我が風来は白菜キムチのための野菜を育てることからスタートしました。なので最初の商品はもちろんキムチ。自分では農家のつもりでしたが野菜と違って漬物は市場で引き取ってもらえないので自分で売るしかありませんでした。

 

起農した当時は今のような大型直売所はなく、販売もゼロからのスタート。まずは研修時代に出来たネットワークで農家の直売所に置いてもらいました。中には冷蔵庫持込(酒屋さんからカウンター設置用のミニ冷蔵庫を分けていただいたもの)で置いてもらったところも・・あとは毎週日曜の早朝の朝市、またつてを頼ってとにかくイベントに出店。ダブルヘッダーもしばしばありました。

 

今思うとよくあんなことやれたな~と思いますが、おかげで随分鍛えられましたし、今もこうやってやっていられるのはその時の経験があるからこそです。

 

新規の強みは何か

「農地・農業技術・資金・販売能力」のうち2つ以上頭抜けていれば独立農家になれると書きました。農業技術の中には加工の技術も含まれます。風来を自己分析してみると母から受け継いだ加工技術、そして販売能力があったからこそ農地が小さくてもやってこれたのだと思います。これから農家を目指すものにとってこの販売能力は欠かせません。

 

でも「これまで販売の仕事をしたこともなく販売能力なんてない」と不安になる方もいるかもしれませんが大丈夫。農家になる前に磨けばいいのです。資金に関しても同じ、何せ少なくとも農業での借金はまだないのですから(笑)

 

県の新規就農支援センターの方には会う度に「お米、野菜、果樹、花卉などの育て方や農業簿記を教えるのも大切だけど、これからは販売能力が必要不可欠。本業の方の縄張りを荒らさないよう調整した上で軽トラを改造して引き売りカーと名付け、農業試験所の野菜を団地などに売りに行かせるのが何より実践的。引き売りが出来たらどんなものを栽培しようと農家になれること保証します」と言っています。(なかなか実現してませんが・・)

 

引き売りのすすめ

私自身、近所の住宅街によく引き売りに行きました。そして実際に引き売りすることで学べることが沢山ありました。最初はやみくもに人がいるところに持っていったのですが、それだけではまったく売れませんでした。それから自分の商品の特性を考えて、保育園の終了時間に小さいお子さんを持つ我が子に安全なものを食べさせたいと願っているお母さん目掛けて持っていったりしました。そんな工夫を重ねることで少しづつ常連さんが増えてきてくれました。今でも贈答にと使っていたける人もいます。またお客さんの声がダイレクトに聞けたことで野菜や商品の工夫につながりましたし、プレゼン能力や効果のあるPOPの書き方を磨くのにとても役に立ちました。

 

考えてみると引き売りは最強の販売方法ではないかと思います。お店のようにお客さんが来るのを待つのではなく、お客さんがいるところに売れるものを持っていく。設備費用もお店を持つことと比べたらほとんどかからないも同然ですし、時間も融通がききます。よく屋台からはじめたラーメン屋は強いなんていいますが、農家もそうなのかもしれません。これから農家を目指すのであれば一度は引き売りを挑戦することをお薦めします。リスクが少なくて効果が大きいのが引き売り。ダメだったらやめればいいだけですから・・・

記事は順次追加していきます。

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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