栽培技術

農業は初期投資がかかる?

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私が農家になろうと思った直接のキッカケはサービス業の視点で見ると農業にはとてもビジネスチャンスがあるということでした。しかしいざ起農しようとすると「農業は初期投資がかかる、そんな甘いもんじゃない」と散々言われました。実際、その金額を聞いて驚きました。

ただ農業は本来、鍬(クワ)一本で出来ていたのではないか、そんな視点から農業を見つめなおして風来のミニマム主義ができました。ミニマム主義とは小さい農家(家族経営農家)でいきましょうということ。最初からコンパクトでいくことで大きな機械がいらないのではないかと考えました。

ということで初期投資はできるだけ抑えてのスタートでしたが、さすがに鍬だけはこだわりました。何せ農家の分身でもありますしね。この地域は粘土質ということもあり小松型平鍬という種類を使っています。小松型平鍬は先端に丸みがあり粘土質の土でも鍬にくっつかず、まさにうちの畑にぴったり。他のものはホームセンターで買うことが多いのですが、鍬だけはいいものを買うようにしています(と言っても17年来、買い換えたことはありませんが・・)いい鍬は使えば使うほど手になじんできますね。

あといくら風来の畑が3反といえどさすがに鍬だけで出来るものではありません。初期はトラクターを購入して全面耕起、その都度畝を立ててました。しかし途中から農法を変え、半不耕起栽培に。そうなるとトラクターが必要なくなり手放しました。うねはこの10年は動かしていません。そんな半不耕起栽培にすることで畝ごとに野菜を変えることが出来るので少量多品種の風来のスタイルにはとてもあってます。昨日まで茄子が植わっていたとことに今日は白菜を定植する・・なんてことが出来るのも不耕起だからこそ。(これは炭素循環農法のおかげでもあります)

そんな半不耕起ということで管理機が風来でのメインプレイヤーとなっています。管理機もタイヤ付き6馬力のものも試したのですが、重くて使いにくかったのでさらに小型の管理機に。ヤフーオークションにて家庭菜園用のものを3万円で購入したものが今も大活躍してくれてます。

風来では小さいということもあり加工用の調理機械も家庭用の市販品を使っています。業務用はいっぺんに出来て便利なのですが、特殊機械は価格が高く、また修理にも時間がかかります。その点、市販品だと替えもききます。

そういった点においては農業機械はまさに特殊機械ばかり、それぞれに合うアタッチメントを探すのも大変です。小型管理機に変えたのも実はそんな理由もあります。風来で使っている管理機はホンダF210という機種。家庭菜園で広く使われていて修理もホームセンターで出来ますし、替えの部品も簡単に見つかります。また汎用ということでアタッチメントも豊富にあります。

ちなみにホンダF210の爪はニュースターローターDⅩ分割型というのを使ってます。風来では2012年から炭素循環農法に切り替えたのですが、この農法ではとにかく高畝にして水はけをよくするのが必要。トレンチャーがあると便利なのですが、小さい畑なので入れるのも難しい。ということで手作業で溝を掘ってます。

そんな溝を掘る時は最初に管理機で畝間を耕して柔らかくします。その時にはニュースターローターDⅩ分割型の外側の爪を分離させると幅40cmほどになるので細い畝間でも大丈夫。そうしてやわらかくした後に剣先スコップで掘るのですが、その時に活躍してくれるのが配管用剣先スコップ。幅が細いので力が集中できて深く掘れます。

そういった配管用スコップはホームセンターでたまたま見かけました。そんな色々なヒントを求めて時々ホームセンターに行くようにしています。効率を上げる道具を見つけるのは楽しいものですね。





小さい農業のはじめ方(自著になります)

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管理人 源さん

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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