戦略4 プレゼン&コピーライティング

百姓的屋号

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リスクの分散

「百姓」という呼び名、今は蔑称にあたるということであまり使われなくなりました。しかし個人的にはとても好きな言葉です。「百姓」とは百の姓=名字、つまり一人でさまざまな仕事をするという意味。昔の農家は「田んぼをするなら畑もしろ」「畑をするなら漁に出なさい」「冬は縄を編め」と言われてきました。自然相手の農は思いがけないことが色々あります。百姓はそんな自然のリスクを分散しろという教えだったのだと思います。

ミニマム主義も百姓から大きく学びました。単作で大規模にやるのは確かに効率的ではありますが、その分自然や市場リスクも大きくなります。多品種栽培は作業効率は悪いかもしれませんが、リスクの分散になりますし、経済効率という意味ではとても高くなります。また「農家を目指すな」という意味は「農家」という枠を作ってしまうと思考もその枠にはまってしまうからです。

私が独立しようとした時にどんな屋号にするか悩みました。両親からは名前から〇栄農場(これでマルエーと読むらしい)はどうだ」など提案されました。イマイチと思っていたところ浮かんだのが「風来」。直接的には、多くのお客さん(風)に来ていただけるように、また畑が海の側でいつも潮風が来ている、風が吹き抜ける畑だからというのもありました。農にとって風は欠かせないものですしね。

風来という屋号の由来

ただこの風来という名称にしたのは他に大きな理由があります。当初から菜園だからと言って農産物、または農産加工品を売るということだけにしばられたくないという想いがありました。大げさに言うと畑を中心にしたエンターテイメント、小さいからこそ何でも提案していきたいと思いました。

「風来」なら「無農薬野菜 風来」「無添加漬物 風来」はもちろん「喫茶 風来」でも「民宿 風来」でも「ビストロ 風来」でも、極端に言うと「バー 風来」などどんな肩書きでも違和感のない屋号にしたくてつけました。時代がどのようになってもどんな風が来ても生き残これるようにしたい。これからもどんどん変化していきたいと思っています。

実際に独立して思ったのは(法律違反のものや許可が必要なもの以外は)何でも売っていいのだということです。風来では野菜セットや漬物はもちろん、季節によりますが、無農薬ゆずで作ったゆずポン酢、、トマトソースにピザソース、鍋セットにぬか床セット。よもぎ団子に風来ママの手作りお菓子。そして自然食品などなど販売しています。そしてそれらはその都度パソコンでラベルと原材料表を印刷しています。ちなみに風来では「漬物製造許可」と「菓子製造免許」「惣菜免許」を最初から取得しています。

あまりやりすぎると器用貧乏になってしまいますが、そうならないよういつもコンセプトやモットー(毎日食べ続けられる味と価格)に照らし合わせて考えるようにしています。

小さい農業のはじめ方(自著になります)

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管理人 源さん

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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