プロローグ 百姓に学ぶ、ワクワクしながら稼ぐ方法

農家になるな百姓をめざせ

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百姓は「リスクの分散」から生まれた言葉

風来が小さくても、いや小さいからこそやってこれたのはサービス業の視点(川下から発想)と百姓スタイルだからこそです。今、就農希望者にお話させていたく時に言っているのは「農家を目指すな」・・「百姓を目指せ」です。

百姓とは百の仕事が出来るということ。百姓は昔から「田んぼをするなら畑もしろ」「畑をするなら漁に出ろ」「冬は縄を編め」と言われてきました。自然相手の農、いつ何があるか分かりません。つまり百姓とはリスクの分散から来ています。

これからは農家といっても作物を育てて売るだけでやっていくのは難しい時代。もちろん果樹や単収入の高い野菜を集約的に育てるという方法もありますがそうなると初期投資もかかりますし大規模にならざるをえません。多様性のある農業なら小規模で出来るのでリスクも少なくなります。

日本のリスクが高いこれだけの理由

今の日本はとてもリスクの高い社会になってます。それは世界の中でもダントツな自殺者の数で分かります。その多くは経済的理由とのこと。また先進国では通常不況になるとベンチャー企業や自営業者が増える傾向にあるのですが、日本だけサラリーマン比率が増えました。サラリーマン自体がもちろん悪いわけではありませんが不況になっても独立しない風潮だとどうなるでしょう? 例えばボーナスが支給されなくても会社にしがみついていたとしたら雇う側からしたらこんなに都合のいいことはありません。つまり会社に対する従属性がどんどん高められてきていてそういったことがブラック企業などの温床になっているのかもしれません。

家族、そして家のローンをかかえ、それでも収入源がその会社だけしかなかったら・・もしその会社が反社会的なことをしていたり不正を働いていたとしてもなかなか辞めることや告発するのが難しいのではないでしょうか。ひと昔前まで地方では親が兼業農家で同居というスタイルが当たり前でした。もちろん地域のしがらみや同居の大変さもあり核家族化が進んだのですが、もし住むところと食は大丈夫と思えたら、勤めている会社に先のようなことがあった時、対応が違ってくるのではないでしょうか?

同居や田舎暮らしがすぐに出来なくても「第2の井戸」、つまり別の収入源があるというのは収入そのものもですが、それ以上に精神的に豊かに暮らすということにもつながっていきます。今の日本だからこそしたたかに生き抜いてきた百姓的発想が必要だと思います。

 農の安心感

私が農家になった直接のきっかけはサービス業の視点でみると農業には充分ビジネスチャンスを見出せたからですが、根底には漠然とした不安があったからです。そして実際農家になってみて・・。文字どおり地に足をつけている力強さは他には変えられない安心感があります。

私はリスクの分散として色々な仕事を持つべきだと思っているのですが、そのベースに農があるとより良いと実感しています。農林水産業は一次産業ともいいますが、私は命に一次的に関わるからこそ一次産業だと思っています。そして農は色々な応用がききます。そのための準備ははやめにしておくに越したことがありません。農作業は経験則の世界。なにより経験は誰にも奪われないし将来的に大きな武器になります。

そして今、小さく農業をやるのにまたとない時代です。まさに環境が揃ってきました。大規模単作農業も必要ですが、ゼロから始めるなら小規模多様性農業の方がリスクも少なくやることが出来ます。

小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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