4章 就農に向けて はじめの一歩

就農支援制度

投稿日:2018年9月14日 更新日:

友人の農家Fさんは米と野菜と花を栽培しています。お米と野菜は無農薬栽培なのですが、花はどうしても農薬を使わざるをえないと農薬を使っています。

そんなFさん「最初から農薬という手段があると、花が病害虫におかされた時、どの農薬を使うかと農薬の種類を考える。でも農薬を使わないと決めた野菜が病害虫におかされた時、土の状態は?肥料のやり方はどうだったか?どうしたら防げたかと原因を考えるようになる。」と話され、大きく納得しました。

有志でやっている有機農業の勉強会NPKには新規就農希望の方も多く参加されています。

中には東京からすでに移り住んでこれから半農半X的な暮らしをしたいという人も・・

そんな人から最後に相談を受けたのが・・新規就農者支援制度の青年就農給付金を受けるには年間1200時間の農業従事が必要だかどうしたらよいか・・というもの。

青年就農給付金とは・・原則45歳未満で農業経営者となることについての強い意欲を有している人に、都道府県が認める道府県農業大学校や先進農家・先進農業法人等で研修を受ければ、最長2年間、 年間150万円を給付するという制度です。(現在は金額等の変更あります)

また経営開始型といって新規就農する人に、農業を始めてから経営が安定するまで最長5年間、年間150万円を給付するという制度もあります。

零細企業など苦しい経済状況の中で農業だけこの手厚い支援制度。

その相談してきた人もこの制度があるからこちらに移り住んだ訳ではありません。でもこんな制度がある以上使わなければもったいないと考えたのでしょう。

ただこの制度を利用するのであれば、少なくても今後、日本の農業政策に異を唱えてはいけないと思います。

・・なんてことを奥さんに言ったら、「確かにあなたは補助金に一切頼ったこともないし、農業資金も利用したことがないけど、立ち上げの頃両親にはかなり助けてもらったでしょう」と言われました。

確かにその通り・・そういった意味では今の日本で農業をするのに最初何らかの補助が必要なのかも。(^_^ゞ

でもこういった給付金をもらえるのを当たり前と思ってはいけないと思います。これらはすべて税金に賄われています。補助金はモルヒネと言われた先輩農家さんがいらっしゃいます。最悪の状況では必要。でも使いすぎるとやめられなくなる・・と。

先にも書きましたが、もっともっと大変な業種・業界は沢山あります。給付金をもらうのであれば将来税金で国に返すぐらいの気持ちはもってもらいたいと思います。

私が就農した頃はこのような制度はありませんでした。(知らなかっただけかも・・)でもだからこそここまでやってこれたし、また借りもないので農水省、農政局の人にも好きなことを言うことが出来ます。何と精神的に楽なことでしょう。

これから農家になりたいという人は、これまでの日本の価値観とは違うものをもっている人が多いと思います。

目的がシッカリしていれば手段としてこういった給付金を使うのもいいと思います。ただ目的と手段を入れ替えてしまわないよう、最初の想いを強く持ってもらいたいと思います。(^_^)

-4章 就農に向けて はじめの一歩


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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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