農の未来

かないません~女性の力①~

投稿日:2018年10月4日 更新日:

先日京都に向かう電車の中で「生物と無生物のあいだに」の著者である生物学者の福岡伸一さんがラジオ出演した時の録音を久しぶりに聞きました。

テーマは「できそこないの男たち」

ドキッとするテーマですが、福岡さんは同名の著書も出されています。本の方はけっこう前に読んでいたのですが、ラジオで聞いて理解が深まりました。

福岡さんが言われること言われることにハタと膝をうつ思いの連続。女性はすごいな~というのは農家になってから実感したからです。

福岡さんは「できそこないの男たち」をひと言でいうという問いに「男は威張るな、女は肩肘張らずにもっと力を抜いて」とおっしゃてたのですが、これも納得。

男女同権、男女平等と聞くと少し違和感を覚えます。男と女はそれぞれ違うからです。でも今の社会でこういうと上から目線と思われがち。「できそこないの男たち」を読むと上からではなく下から目線。やっぱかなわんな~と思えてきます

我が風来にはよく就農相談があります。

相談に来る男性・女性の比率は7:3ぐらい。すべてがすべてという訳ではありませんが概して女性の方が現実的。その計画なら実際に農家になってもやれるだろうなと感じたりしています。

男は私も含め足元を見ずに理想を夢みて飛び込んでしまいます。そういった意味では男の方がロマンチックかも。「会社を辞めました。今から農家を目指します!!」という人も多数。(ただそんな風に飛び込む理由のひとつとして“農業なら俺にも簡単に出来る”と思っている人も少なからずいますが・・)

女性の場合「今、仕事しています。将来的に農家になりたいのですが、仕事を辞めると収入がなくなります。そこで畑を借りて週末だけやっていくことからスタートしたいのですが」とまさに現実的。

思いっきり飛び込むことも時には必要です。ただ農業の場合は土作りをして種を蒔いて収穫するまでに時間がかかりますし、キチンとした売り物になるためにはヘタすると何年もかかるという気の長い仕事。地に足をつける農業はまさに現実的視線が大切。

今は国や県からの助成金の制度も充実してます。ただそういったものに頼るとどうしても本当の意味で、百姓としての独立は遅くなるよう見ていて感じます。

そして農業といえば力仕事も多いのですが、今は機械化も進んでいます。また繰り返しの作業も多くそういった意味でも女性が向いているのかも。

「燃える男の赤いトラクタ~~♪」なんて男のロマンとうかうか言えない時代なってきたかも・・ってとっくになってますね(つづく)

-農の未来


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

かないません~女性の力②~

何か新しいことをやるには思い切りアクセルを踏むのも大切。でもアクセルだけではとても危険。ブレーキとのバランスが必要となります。 男はどちらかというとアクセルを踏む瞬発力はありますが、視野が狭いきらいが …

ビジネスモデルを考える2

自給率をあげるには? と漠然と質問すると、近くのスーパーで地元のものを選ぶ・・とか、いいことではあるけど、漠然とした答えしか返ってきません。 具体的に考える・・そのために有効なのがお金の流れ・・つまり …

かないません~女性の力③~

先に女性が男性よりすぐれているのではないか・・と書きましたが、分子生物学者の福岡伸一さんはそんなどころではありません。 著書「できそこないの男たち」の中で「男は女の使い走り」「男は女を急ごしらえでカス …

かないません~女性の力④~

女性のすごさは農家になって気付いたのですが・・福岡伸一先生の「できそこないの男たち」の中で「男は女の使い走り」と言われるとドキッとしてしまいます。 分かっていたつもりでもまだまだ納得してなかったのかも …

ビジネスモデルを考える

本来、農業はそれだけで「志」の高い仕事だと何度か書いてますが、昨今その思いがますます強くなってきました。しかし食べていけてこその仕事。。そして今の世の中お金の流れが現実社会を変えているというのも事実で …

管理人 源さん

詳しいプロフィールはこちら

風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

お問い合わせ