戦略5 つながり・巻き込み力

地域と知域

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流通の変化

私が風来をはじめたのが1999年。ここ20年で農業を取り囲む環境、特に流通環境が大きく変わりました。

 

今でこそ当たり前に行われている稲作農家のお米直売。以前、学生さん達に「少し前までお米って自由に農家が販売出来なかったんだよ~。」と言ったら大変驚かれました。私が就農した頃はそんな稲作農家さん中心に農家が経営する直売所があちこちに出来てました。そして道の駅スタイルの直売所。この大型直売所が定着するにつれて農家と市場の関係、また市場の役割も変わってきたのではないでしょうか。

 

もちろん今までと変わっていないという農家さんもいらっしゃると思いますが、こういった直売所が出来たことにより新規に農家をやろうという敷居が低くなったと思います。私自身、起農当初は何軒もの農家さんの直売所に漬物をおかせてもらっていましたし、今のような大型直売所が近くにあったら、やり方も変わっていたかと思います。

 

そしてこれは農業に限らずなのですが、ここ20年で大きく変わったのがパソコンの普及、インターネットの発達、スマートフォンやタブレット端末の普及です。それによりこれまでの流通の形態が大きく大きく変わりました。2000年の流行語大賞のひとつに「IT革命」という言葉がありました。今、「IT革命」なんて言ったら、「何それ?」なんて笑われるかもしれませんが、それはそのくらい当たり前になったということではないでしょうか?

 

そしてこのネットと農業、特に小さい農業の相性は抜群だと実感しています。まさにこれまでになかった飛び道具です。そういうとインターネット販売という風に考えるかもしれません・・。もちろんそのいったところもありますが、それは単なる一面です。ネットを販売ツールと考えるのではなく情報発信ツールと考えると可能性は無限に広がっていきます。

関係性の変化

以前、「知域」という造語を作りました。風来をやりはじめた当初、ごくごく近所のスーパーさんとお付き合いしていました。しかしどれだけ近くとも反応が全然聞こえてきません。きっと買われたお客さんも意識はしてないだろうし店員の方にいたっては数ある商品の中のひとつにすぎなかったのでしょう。当たり前のことかもしれませんが、サービス業出身としては手応えがなく、寂しいものがありました。

 

ところがネットで購入してくれたお客さんはよく反応を返してくれます。反応を返してくれやすく心掛けていたせいもあるかと思いますが、HP上の掲示板やメールを本当に多くいただいています。もちろんそのお客さんの顔は見た事はありません。しかし交流はあります。果たして距離は近いが反応がないお客さんと距離は遠いが反応を返してくれるお客さんがいるとしたら、どちらが近しく感じ、かかりつけ(リピーター)になってくれるのでしょう。

 

顔を見たこともなく遠距離に住んでいるのに近しく感じる。これまでになかったこういった関係が私が定義するところの「知域」です。ネット環境がととのってきたおかげで個人が、しかも非常に安価に情報を発信出来る時代になりました。それ以前は情報発信という意味ではマスメディアや、またスーパーマーケットなど販売する側がとても力を持っていたのではないでしょうか。

個人が情報を出せる時代になった・・。その情報。直接体験している1次情報を持っているものが強い時代になってきました。

 




小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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