4章 就農に向けて はじめの一歩

六次産業化②

投稿日:2018年9月19日 更新日:

農商工連携も六次産業化も目的は農家の所得アップ。これを明確にしないと言葉の持つイメージの型にはまってしまいます。

農産物を加工して販売する。そこに国の支援があれば売上は上がるでしょう・・

ただここで考えなければならないのは売上アップと収入アップは決して同じではないということです。

「半値八掛け」という言葉もありますが、せっかく苦労して加工しても買い叩かれてしまうと意味がありません。意味がないどころかマイナスになることもあります。

そしてこれからの増税時代、消費税など売上に直接かかる税も増えてくると売上が上がったからといってウカウカしておられません。実際に今でも消費税を払えず倒産している零細企業が沢山あります。

大切なのは手元に残ること。

話は少し変わりますが、我が風来は日本一小さい農家。売上金額も大規模農家さんと比べると本当にたいしたことありません。でも資産という意味では全国の農家さんの中でもいいところにいっているのではないかと思っています。

ここで言う資産というのは、今日この時点で決算した場合に手持ちの商品、財産を現時点での価値を試算してそこから借金(借入金)を引いた額ということです。

大きくなればなるほど借入金が多いのが今の農家さん。今の日本の農業体制ではほとんどの農家さんが大きな借入金(借金)をもってます。

ただもちろん月々の給料という意味では私なんぞ全然かないません(^_^ゞ。それはフローしているお金が大きいからです。これは農業に限りませんが今の経済は流れている、その上澄みをもらっているということではないでしょうか。

そういった意味では流れる金額が多ければ多いほどその場、その場での収入は多くなるでしょう。ただし一旦その流れが止まってしまった時、その時点で継続できなくなってしまいます。

自然相手の農には本来とてもリスクが高いもの。大きくなりすぎると身動き出来なくなってしまいます。

風来は借金がありません。なのでもし何かあってもフットワーク軽くいくことが出来ます。それこそ震災か何かがあったとしてもすぐに動くことが出来ます。

何も考えずに六次産業化の波にのってしまうとそれこそ身動きが出来なくなってしまいます。ある意味農政もそれを助長させているとも言えます。

売り上げではなく、収入を増やす六次産業化。それこそ継続していくのに大切なことだと思います。

-4章 就農に向けて はじめの一歩


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

就農支援制度

友人の農家Fさんは米と野菜と花を栽培しています。お米と野菜は無農薬栽培なのですが、花はどうしても農薬を使わざるをえないと農薬を使っています。 そんなFさん「最初から農薬という手段があると、花が病害虫に …

就農にむけてはじめの一歩

農を仕事にするにも多様性が出てきた 農を仕事にするとなると以前は農家の跡を継ぐという形が圧倒的に多かったのですが、今は農業法人社員になるなど多様化してきました。それでも農業経験全くのゼロから独立農家に …

就農に向けてのはじめの一歩②

目次1 専業にこだわらない2 絶対差を身につける3 独立する前に 専業にこだわらない 農家を目指す 逆説的ですが、ゼロからスタートする場合、最初から農業の専業にこだわらないというのも必要です。やるから …

小さく就農

目次1 あなたの強みは?2 独立農家がやっていける条件3 環境の時代4 農と農業   あなたの強みは? 風来は自他共に認める日本一小さい農家。 耕作面積30アール、通常の野菜農家さんで最低3 …

農家の付加価値

目次1 プロセスを見せる2 農家最大の付加価値3 今日から出来ること プロセスを見せる 風来に就農相談に来た子には、農地を探すとか、農業技術をつけるとか就農まで色々とやることはあるけれど、とにかく明日 …

管理人 源さん

詳しいプロフィールはこちら

風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

お問い合わせ