ミニマム主義でいこう

売上げ基準金額の実践

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自営業者が経営していく上で一番のストレスはいかに売上を上げるかということ。もちろんいかに売上基準金額を導入したとて、実際には売っていかなければならないのですが、やみくもに売上を上げなければならないという気持ちが軽減するだけで悩みが随分減りました。

そして売り先への見方が180度変わりました。とにかく売らんかな、としていた時は沢山売ってくれるところ、また名前が売れることが一番ありがたいところと考えていました。小規模な直売場よりスーパー、それよりデパート、レストランであれば一つ星より三ツ星レストランなどグレードの高いところに扱ってもらえれば自分も箔がつくと勘違いしてました。知らず知らずのうちに卸し先にランク付けをしていたのです。

しかし販売する量が決まっているとなると、相手に合わす必要がありません。むしろ量が決まっているのであれば直接販売する方が手数料も取られずにすみます。そう思うようになってから個人のお客様が何ともありがたく感じてきました。今、風来では直売比率が8割以上となっています。またどんなところから引き合いが来てもお客さんへの直売にかなうものはありませんので「売るものがありません」とキッパリ断れます。

そしてお客さんと直接繋がることで色々なヒントもいただけますし、その声をすぐに活かしていけるのが小回りが利くミニマム主義の強みです。今は主力になっている野菜セットもお客様の声からはじまりました。また目先の忙しさにとらわれなくなることで新商品の開発、またあらたな取り組みなど積極的に行えます。(ひょんなことから文化センターの講師などもさせていただいたのですが、今はそこから知恵の販売というあらたなステージに進んでいます。)

収入を自分で決める。それが売上基準金額。(もちろん順調に行くまでは簡単とはいいませんが・・) 資本主義は稼ぐ自由もありますが、稼がない自由というのもあります。この稼がない自由は心の自由にも繋がっていきます。

以前、ある保険会社が「あと収入がいくらあればいいか?」というアンケートをとったの結果がのっていたのですが、どの収入層もあと2割という答えが圧倒的でした。年収が300万の人も2000万の人もあと2割多ければいいと思っている。何ともリアルな数字だなと思うと同時に、どんなに収入を得たとしても、もっともっととキリがないのだと感じました。

様々な価値がある農家。だからこそ、お金に向き合いながらお金に使われなくすることが幸せの近道ではないかと思います。





小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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