1章 小予算で起農する戦略

これからの農家に必要な能力

投稿日:

農家の勉強会

今は幹事を譲りました我、月に一度有志による農家の勉強会を行っています。かれこれ20年続いています。当初は基本からということで農業高校の教科書を買って、土作りの三要素とは・・とまさに勉強会をしていたのですが、参加人数が増えるに従い、メンバーもバラエティに富んできました。稲作農家に野菜農家、果樹に花卉。また新規就農希望の参加者も増えてきました。

野菜農家ひとつとっても育てているものから育て方、また規模や販売方法もその農家それぞれ。まさに十人十色。参加したすべての人の身になるものは何かないかと思案していました。そんな時に農業とはまったく別の会で傾聴能力を磨くセミナーに誘われ参加し、その時に「これだ!」と思いました。

それから月の一度の勉強会は近況報告を中心に。ひとりひとり順番に自己紹介、今取り組んでいること、また悩みを話してもらいます。ルールは一つ、ひとが話している時は集中して聞くこと。簡単なことですが、考えてみると忙しい現代社会、自分の話を5分集中して聞いてもらえる機会というのはありそうでなかなかないことに気付きました。

時には「まな板の鯉」ということも。これはそれぞれの近況報告のあと、その月のターゲットになった人が例えば「5年後の自分」というテーマで15分間、皆の前で話してもらいその後、質疑応答。15分を越えると強制終了、逆にどんなに短く終わってしまっても何とか言葉をつないで13分以上は話してもらうことに。

人前で話すということは最初大変なことですが、慣れというところが大きいので何度も繰り返すうちにスムーズに話せるようになってきます。また人前で15分話すということは筋道を立てなければなりません。何日も前から何を話すかシュミレーションしていく中で頭の中が整理され、あらためて自分のやりたかったことが再発見できます。農業はともすれば目の前のことをこなすだけで精一杯になりがち。だからこそこういった機会を作るというのはとても大切だと実感しました。

会の方も最近は静かですが、にぎやかな時は、実際に独立就農する人が増えたり、また販売網の広がりなど直接的なつながりが増えてきました。こういった「場」があちこちに広がればいいなと思っています。

これからの農家に求められるもの

さて栽培技術や加工技術など農家に求められるものは多岐にわたりますが、私はこれからの農家に最も必要な能力のひとつにプレゼン力があると思っています。

いくらホームページ(以下HP)作成の技術やPOPを描く技術があっても何を伝えたいのか分からなければぼやけてしまいます。

3分で自分のしていること、特徴など話せるようになる。またキャッチフレーズや、モットーといったコンセプトがしっかりしていればあとはその道のプロにまかせていいと思います。ちなみに我が風来のキャッチフレーズは「日本一小さい農家」。モットーは「(安心だからこそ)毎日食べ続けられる味と価格」になります。





小さい農業のはじめ方(自著になります)

-1章 小予算で起農する戦略


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

143万円で農業をはじめる

今、普通に農業を始めると、初期費用が平均1000万円かかると言われています。ビニールハウスの設置費、トラクターなどそれだけでも何百万円の世界です。 しかし、小規模農業で最初から加工、販売まで視野に入れ …

小さい農家になるための3つの決め事と5つの戦略

資金も経験も広い土地もない私が、脱サラ農家になると決めたとき、心がけたのが 1 農業への「固定概念」を捨てる 2 しっかり「稼ぐ」ことを考える 3 農業は目的でなく「手段」 の3つです まずはこれまで …

管理人 源さん

詳しいプロフィールはこちら

風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

お問い合わせ