農の未来

ビジネスモデルを考える

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本来、農業はそれだけで「志」の高い仕事だと何度か書いてますが、昨今その思いがますます強くなってきました。しかし食べていけてこその仕事。。そして今の世の中お金の流れが現実社会を変えているというのも事実です。

経営の神様と言われた松下幸之助翁(松下電器、現・Panasonicの創始者)が「どんなにいいことをしているつもりでも三年やって食べていけなければ、やっていること自体、もしくはやり方が間違っている。世間はそんなにバカではない」という言葉を残されましたが、最近その通りだなと実感しています。

二十一世紀は環境の時代と言われ、実際環境問題や農業問題はどんどん大きくなってきています。このままではいけないという危機感はたかってますが「ひとりひとりの心がけでCO2を減らそう」とか「自給率と上げよう」というような漠然としたよびかけではいつまでたっても解決しません。

具体的にCO2を減らす取り組みで未来バンク(環境によいことに融資するNPOバンクの先駆け)がはじめたのが冷蔵庫の買い替えのすすめ。古い冷蔵庫を買い換える人に低金利 (3%の単利)でお金を貸し出しました。

今の冷蔵庫は以前と比べて省エネルギーがかなり進んでいて400リットルの冷蔵庫の場合、10年前の製品の消費電力は1200kwhなのですが、現在の省エネ型は180kwhになります。買い替えることによって電気代が節約できて、年間約2万3000円電気料金が安くなります。購入価格10万円を払っても、金利を含めて5年間で元が取れ、そのあとは差額は利益になります。もちろん当初目的のCO2排出量も削減できます(ちなみ古い冷蔵庫を処分するエネルギーコストもトータル的にみると環境にやさしいそうです。)

誰も損しないどころか誰もが得する、まさに「三方良し」。お金の流れを考えることで現実を変える近道になる。そしてビジネスとして成り立つので継続していくことが出来ます。話は変わりますが、これまで経営の目的というと第一に売上拡大というのが当たり前と思われてきましたが、私はこれからの経営には継続しという軸を持つべきではないかと思っています。目先の利益を追うとなると安かろうやヘタすると不正が働いたりしますが、会社を100年継続させようとすると結果的に信用・信頼を失墜する行為は出来なくなると思います。特に日本の農業はこれまでの継続があるからこそ田畑が守られて出来ています。強かに継続していくというのが農業の本道のように思えます。





小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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