4章 就農に向けて はじめの一歩

時間軸で資金調達

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農業は時間軸、つまり未来の財産を先取りという考え方をすると可能性が沢山あります。以前、5年後から定期的に届けてくれるお米を予約出来るとしたらいくらなら買ってくれますか?とアンケートをとったところ都心の方でしたが、平均して10kgあたり1万円と、思った以上の価格で買ってくれる答えが返ってきました。それだけ将来の食に対して不安を感じている人が多いということでしょうか。例えばそういった方々から未来のお米を担保に資金を募り就農する、資金的な面はもちろんですが、応援してくれるお客さんもついてくる・・そんなことも可能かもしれません。

そして今はそんなアイディアの実現を擬似私募債より手軽で返済の必要がない、クラウドファンディングという仕組みが世界的流行になっています。日本には遅れて入ってきたのですが、東日本大震災以降定着してきました。クラウドファンディングとは、不特定多数の人がインターネット経由などで「志」ある事業や組織に共感した人が財源の提供を行うことを指し、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。

今、日本でもそんなクラウドファンディングの代行サービスをしてくれるところが色々とあります。実は私も昨年この仕組みを利用ました具体的に言いますと利用したのはFAAVOというサイト。FAAVO(ファーボ)は、地域貢献・地元応援をキーワードにしており、現在は宮崎 新潟 埼玉 熊本 石川 鹿児島 長野 山口 京都 岡山 島根 沖縄 福岡 大阪 横浜 山形 静岡でプロジェクトが進行しています。出資する人はその都道府県在住に限らず「志」を感じ、出資したいと思ったところに出資することが可能。出資金額に応じてお礼がいただけるという仕組みです。プロジェクトを立ち上げる方は目標達成金額を決め、期間内にその達成金額に達すれば成立。達成しなければゼロとなります。(出資者のところに返金されます)

私は昨年から無肥料栽培に挑戦しているのですが、その時に必要となると思ったのがハンマーナイフモア。小型のものでしたので購入費用がない訳ではなかったのですが、家族をかかえ、順調にいけるとも限らない中で出来るだけ節約したいという思いから申し込みました。

結果は当初の目標22万円を1日でクリア。結果的には達成率192%の423000円となりました。あらためて農に対する期待感、注目度を実感しました。(来月号では誰でも気軽に挑戦したくなるような、私自身がどのようにしたのか、手数料なども含め具体的に書かせていただきたいと思います)

日本は世界でも珍しいくらいの「貯蓄大国」で個人貯金保有高の高い国です。そこには、国が信用できず、将来不安があり、個人の生活は個人で守らないとならないという意識が高いためといえるのではないでしょうか。また、銀行に預けている人もこの超低金利時代、とりあえず家においておくより安全かと仕方なく預けている人も多くいらっしゃるよう思います。そして潜在的に何か役に立ちたいと思っている人も・・

私自身、地元のNPOバンクに少額ではありますが出資しています。預けても無利子、ヘタするとお金が返ってこない可能性もあります(よほどでない限りそのようなことはありませんが)それでも預けるのは銀行においておくよりそのお金がまわることで少しでも誰かのためになるのではないかと思ったからです。

ハンマーナイフモアを購入しようと考えた時にその出資金を引き上げようとも考えましたが、FAAVOに申し込んで本当によかったと思います。購入資金援助という意味ももちろんですが、出資していただいた方と縁がつながり、また風来のファンになっていただけた方も。また出資金が集まることで自分がやろうとしている方向が間違いではないと大きく勇気をいただきました。

お金は社会の血液とよく言われますが、コミニケーションツールだと実感しました。しがらみではなくお金を融資・出資してもらえることでご縁までもらえる、まさに円だけでなく縁もいただける(笑)しかもそんな仕組みに農はとても相性が合います。ぜひ気軽に挑戦してもらえればと思います。





小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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