農の価値

お手伝い力

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知り合いで小学五年生の子供に子牛の面倒を見させていた農家さんがいます。その子の仕事は朝晩のエサやり。

ある朝、学校に遅刻する、と慌てて柵を閉め忘れ学校に行ってしまいました。柵を出たすぐそこにはエサ箱が・・。牛はエサがあると際限なく食べてしまい、最悪死んでしまうこともあります。

子供が帰ってくるとまさに子牛が死にかけていました。子供は泣き喚きながらも徹夜で必至に看病しました。その甲斐あってか子牛は一命を取り留めることに。
その農家さん、途中で子牛の異変に気づいていたのですが、子供のためにとそのままにしておいたそうです。(最終的には助かると分かっていたからなのですが)

それからその子は二度と柵を閉め忘れることはなかったそうですし、以前より子牛に真剣に向き合うようになったとのこと。

そこまでではありませんが、我が家では朝と晩、苗への水遣りは小学二年生の娘の仕事になります。最初は嫌がっていたのですが、日に日にやる気が出てきて、母親が水を遣ろうとすると「私の仕事」、と怒るぐらいになりました。そして野菜の成長に対して敏感になりました。トマトや胡瓜の実の成長はもちろん、葉っぱの様子がいつもと違うと見てみたら害虫がついていたなんてことも。

命を育むお手伝いは、子供にとって責任感と気づく力を与えてくれています。

そういった真の生活力に直結しているのが農。農は色々やることがあるので種蒔きや水遣りなどその子の年齢にあったこともさせられます。そして命を育むお手伝いは、子供にとって責任感と気づく力を与えてくれています。

一見無機質に見える種から芽が出た時の生命力の強さ、ほとんどの子は感動しますし、そうやって育てたものは大切に食べるようになります。農を生活にとりいれるよさはこんなところにもあります。

小さい農業のはじめ方(自著になります)

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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