農の価値

見方を変えると

投稿日:2018年9月27日 更新日:

一番変わったこと

農家に一番変わったのは価値観です。価値観が変るとすべての見方が変ります。私達は今見えている姿を当たり前、正しく見ていると思っていますが、これまで作り上げてきた価値観で見ているといっても過言ではありません。

例えばウニを見た時においしいと思えるのは食べたりしたから・・もしウニを見たことも聞いたこともない人が見たら単に気持ち悪いものですよね。

私は石川県生まれ、石川県育ち。途中大学入学を機に10年ほど石川を離れてましたが、20年前に地元に戻ってきて、農家になりました。

小さい頃は意識してなかったのですが、高校3年の頃には石川を出たくて出たくて仕方ありませんでした。今ほど情報も発達してなかったのですが、だからこそ何もないところだと思い込んでしまっていました。

でも農家になってあらためて石川が好きになり、なぜこんなよいところだと気付かなかったのかと今では思ってます。

農の視点という眼鏡をかけることにより、同じ風景を見ていたのに感じ方が変わりました。

見捨てられていたものが・・

先日、オーナー制でオーナーになったゆずの収穫に行ってきました。我が町、山の方では昔ゆずの産地だったのですが、今は後継者がいなくて放棄されてました。

そこで一年間1本千円でオーナーになれる制度が4年前にスタート。下草刈りから堆肥、整枝、収穫など自分ですべてしなければならないという自主自立のオーナー制。農家になってなかったらまったくスルーしていたと思います。

ともあれ7年前に3本の樹のオーナーになりました。ゆずは実が収穫出来るまでに17年もかかること、また車のタイヤをパンクさせるぐらいのトゲがあってとても危険なものであることなど初めて知ることばかり。

おととしは不作だったのですが、昨年はりんご箱に4箱ほどいっぱいになる豊作。苦労した分よろこびもひとしおです。

知ると愛おしい

以前なら気にもかけなかったであろう、ゆずの樹。どんな風に育つか、どんな樹なのか・・収穫までに何年かかるのか。

農家になって農産物に興味をもったからこそゆずの樹のオーナーになりました。そして自分で育てた(ほとんどは受け継ぐ前に先人が育ててくれたのですが・・)ゆずのいとおしいこと。

ゆずは日本の各地にある代表的な柑橘類。日本の食文化にも大きくかかわっています。

収穫したゆずは色々なことに使ってます。そのまま販売したりもしているのですが、せっかくなのでゆずポン醤油を作ることに。

レシピはこちら

ゆず果汁50ml 醤油45ml 酢50ml 味醂50ml かつお節、昆布適量

を混ぜるだけ。ただ大切なのはジックリ寝かすこと。最初はバラバラな味わいですが2週間もするとまろやかで上品、しかも後味のいい最高のゆずポン醤油が出来ます。

ゆずが手に入ったり、今ならゆず果汁なんかも販売してますので手に入る機会があればぜひ。

ただ搾ってみて初めて分かったことがあります。

市販されているゆず果汁100%のもの。高価だな~と思っていたのですが、それもそのはず、50mlのゆず果汁をとるのにゆず10個も使いました。ゆずから購入していたらとても作れなかったかも・・

これもゆずの樹のオーナーになったからこそ。今年もゆずで楽しもうと思います。

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風来(since2000年4月)は30aの畑と小さなハウス4棟という自他供に認める「日本一小さい専業農家」です。野菜は足音を聞いて育ちます。目の届く範囲だからこそこだわれることがあります。

自著に「小さい農業で稼ぐコツ」(農文協)、「農で1200万円!」(ダイヤモンド社)あり

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